青島ももう若手刑事って感じしないもんね。毎回ラストみたいなこと言ってるし、次ありそうな気がしてくる記事内容だね。
国民的ヒット作『踊る大捜査線』シリーズの生みの親であり、数々のヒット作を世に放ち続けてきたエグゼクティブ・プロデューサーの亀山千広氏が、ORICON STYLEのインタビューに応じた。
亀山氏はヒット作に終止符を打った理由を明かしつつも、最後に「“サヨナラ”じゃなくて、青島イズムという希望が継承され、いつかまた…」と、新たなる希望も口にした。
■『踊る』シリーズに幕が下りる理由
ファンなら誰しもが思う疑問。なぜ今回でファイナルなのか。その疑問を亀山氏に直接ぶつけてみると、「『踊る』は、ドラマとしてはフィクションですが、役職やキャラクター設定など細部では嘘はつかないでいこう、リアリティを大切にしよう、そういうルールのもとでスタートしました。ですから、所轄で15年も同じメンバーが居続けるというのはありえないわけです」と回答。つまり、リアリティを貫いてきたからこその決断とした。
「かつて和久さん(いかりや長介さん)がやってきたポジションを、今は青島がやらなくてはいけない。後輩を育てることなどを含め、仕事に対する責任感があり、それこそが青島イズム。それをきっちりみせることで、幕引きとして一番いい形で終わりにできると思った」。
劇場版第2弾から第3弾までは7年の時間を要したが、「オリジナルのメンバーのひとり(いかりやさん)が欠けてしまった後に続編を作るのであれば、『新・踊る大捜査線』にしなければならない。そして、“新シリーズ”にするのであれば、1本では終わらせたくないと思いました」と、当時を振り返る。
主演の織田裕二は以前のインタビューで「まさか今回で終わりだとは思わなかった」と口にしていたが、亀山氏は「『3』では湾岸署が引越をして、青島も係長に昇進しています。テレビドラマ1本と劇場版2本(『3』と『4』)の3本柱でいきたいということを、『3』の制作時にすでに決めていた」と、今回の決定が突然でなかったことを強調した。
15年間にも及ぶシリーズへの思いについては「たくさん勉強させてもらいました。もの作りに携わる者として、ありとあらゆるテストケースをこの作品にブチ込んできた気はします」と充実の笑み。「だからこそ、作品を作るという作業に関して「『方程式はないんだ』という答えを得ました。人が演じているものに関しては、方程式はないんです」と断言していた。
■職場で“青島”に会いたい
現在、エグゼクティブ・プロデューサーとして部下をまとめる立場の亀山氏は、過去の自身を重ねながら「青島みたいな部下に早く会いたいと思っています。かつての自分は上司に向かって、『俺を信じてくれ! 絶対に当てるから!』と言っていましたから。もちろんコケたこともありますけど(笑)。そういうタイプの人間でしたね。だからこそ、青島みたいな部下に会いたい」と、職場での“青島”を心待ちにしているという。
「パッと目を見て『コイツは信じられる』と思えたら、『お前に託す、責任は俺が取る』って言えるのは格好いいじゃないですか。上司が部下に説教を垂れても誰もついてこない。やっている姿=後ろ姿で見せるしかないんですよ」と、力強く語る姿はどこか室井慎次の雰囲気にも似ていた。
「この4作目でファイナルというのが決まってから『本当にこれで終わりなんですか?』という質問が多い。もちろん、今回でラストですが、もし若いプロデューサーが、本広監督と脚本の君塚さん、織田くんほかキャストをも巻き込んで、『僕に任せてください!』って言ってきたら、『分かった、責任は俺が取る』って言うかもしれない。そういう若手が現れたとしたら先はどうなるか分からないですよね。それも“希望”です」と、ファイナルのサブタイトルをからめた続編の望みを笑顔で明かした。
映画『踊る大捜査線 THE MOVIE FINAL 新たなる希望』は9月7日より全国公開。
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