2011年4月8日金曜日

長谷川、不覚の一撃に沈む 進退は明らかにせず

残念・・・ぜひ、もう一度リングにたってほしいです!

遠距離からの右フック一撃で長谷川の腰が砕けた。「見えなかった」。4回58秒、無情のTKO負け。「これがボクシング。何にしろ、俺が弱かったです」。粟生、西岡が続けてKO勝ちし、おぜん立てが整ったメーンイベント。トリを務めた日本のエースがまさかの不覚を取った。

 強打を誇る挑戦者。得意の左フック対策は十分だった。1回こそ何度か顔面にもらったが、2回以降は立て直してポイントを奪う。ボディーを当て、スタミナを消耗させる戦略が軌道に乗りかけた矢先、無警戒だった右が死角から飛んできた。

 特別な思いを込めて臨んだ初防衛戦だった。東日本大震災の影響で、会場が東京から地元神戸に変更。死者・行方不明者の数は日に日に膨れ上がり、避難所で暮らす被災者の様子が連日、テレビに映し出される。「こんなときにボクシングをしていていいのか」。自問自答したこともあった。

 だが、揺れ動く気持ちを再びリングに向けさせてくれたのは、日本中から届いた応援メッセージだった。「被災地の方々に勇気と希望を届けてください」「勝利のパワーを東北へ」-。ブログに書き込まれたコメントに奮い立ったが、期待には応えられなかった。

 フェザー級に転向して2戦目で初防衛に失敗。30歳は「次やるにしても相当な覚悟がいる。簡単にやりますといってできるほど、甘くはない」。淡々とした物言いで、進退についての明言を避けた。

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