震災後、時代劇の視聴率が上がってるなんて、とても意外でした。確かに、バラエティーもあまり面白くない感じしますものね。癒されたいのかな?
大震災以降、テレビはバラエティー番組も復活しているが、「心穏やかならざるこんなときだから、昔の人が困難を克服する話をじっくり見たい視聴者は多い」(テレビ誌ライター)という言葉通り、週末の時代劇が数字を稼いだ。
人気シリーズの完結編として17日スタートした「JIN-仁-」(TBS系、日曜午後9時)は、平均視聴率23・7%をマーク。幕末にタイムスリップした脳外科医の仁が主人公だが、坂本竜馬(内野聖陽)の一言「もういっぺん生まれてきたい。そう思える国にすることじゃき」が象徴するように懸命に生きる姿が心を揺さぶる。
もうひとつ。大人のファンに根強い人気を誇るのが、鬼平シリーズ。金曜プレステージ「鬼平犯科帳~一寸の虫」(フジテレビ系、15日午後9時)は、じっくり2時間枠で見応えたっぷり。視聴率14・3%と同時間帯で健闘した。
「中村吉右衛門演じる鬼平はじめ、三國連太郎、寺脇康文、原田龍二らの鬼気迫る演技・アクションはもちろん、背景の描写も細かい。元祖グルメの池波正太郎らしい“五鉄の軍鶏鍋”など、たまらない」(時代劇通の放送作家)
このところ15~17%台だったNHK大河ドラマ「江~姫たちの戦国~」(日曜午後8時)も17日の放送で、19・2%に視聴率が再浮上した。
バラエティーを見ても心の底から笑えない今こそ、時代劇枠を増やしてもいいのではないか。
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