2011年12月27日火曜日

2011年間ドラマ視聴率TOP10 1位は『ミタ』が圧勝  4年ぶりに民放ドラマが首位返り咲き

ミタすげーな。圧勝!確かに面白かった。JINも面白かった。マルモは見てないから知らんけどフジだからなー・・・。




10月~12月期の主要な連続ドラマが最終回を終え、2011年の年間ドラマ視聴率TOP10が出揃った。1位は、女優の松嶋菜々子が主演を務め、社会現象を巻き起こした『家政婦のミタ』(日本テレビ系)最終回(12月21日)で記録した40.0%が圧勝。2位は人気シリーズの続編となる『JIN-仁-』(TBS系)最終回(6月26日)の26.1%。3位には子役の芦田愛菜、鈴木福が大ブレイクを果たした『マルモのおきて』(フジテレビ系)最終回(7月3日)の23.9%。今年のTOP10を振り返ると、改めてドラマ“豊作の年”だったことがうかがえる結果となった。



 1位の『家政婦のミタ』は、松嶋演じる無表情な家政婦・三田灯が派遣先の阿須田家での家族トラブルを、想像できない型破りなアプローチで解決していく異色のホームドラマ。初回を19.5%と好発進し、その後も肩上がりで伸び続け常に20%台をキープ。30%の“大台”を期待される中で迎えた最終回は、予想を大幅に上回る40.0%という結果で世間を驚かせた。同数字は一般劇として(NHK大河&朝の連続テレビ小説除く ※1977年9月26日以降に放送された番組)、歴代同率3位に入る快挙を成し遂げ、名実共に今年を代表する作品に。ここ数年、年間ドラマ視聴率1位の座はNHK大河作品が“定位置”となっていたが、2007年放送の『華麗なる一族』(最終回・30.4%)以来、4年ぶりに民放作品が首位に返り咲くこととなった。

 2位の『JIN-仁-』は、現代から幕末の日本にタイムスリップした脳外科医・南方仁(大沢たかお)が、医療器具も満足に無い時代に江戸の町人たちを救おうとする歴史SF。09年に放送されたパート1が大ヒットを記録し、同年の民放ドラマ最高視聴率を記録。続編であり、完結編となった今シリーズでも高視聴率をキープ。26.1%という数字は、全シリーズを通じて最高平均視聴率となり、有終の美を飾る結果となった。

 3位の、阿部サダヲと芦田愛菜&鈴木福が出演した『マルモ~』は、まさにダークホースとなった。主人公・高木護(阿部)とひとつ屋根の下で暮らす双子の姉弟・薫と友樹の微笑ましい“家族の日常”は、涙をホロリと誘うアットホームな作品で、初回平均11.6%ながらも最終回で23.9%という高視聴率を獲得。同時刻の裏番組として『JIN-仁-』が放送されていたにも関わらず、双方が食い合いにならず、互いに高視聴率を記録したのも特出すべき点だろう。劇中歌として芦田&鈴木が歌う「マル・マル・モリ・モリ!」も大ヒット、大みそかの『第62回紅白歌合戦』(NHK総合)にも出場を決めるなど、まだまだ“マルモ余波”は続きそうだ。

 今年のドラマの傾向としては、やはり東日本大震災が大きな影響を及ぼしていることがうかがえる。1位の『ミタ』では、崩壊寸前の家族が徐々に“絆”を取り戻していく姿が描かれ、2位の『マルモ』や6位『連続テレビ小説・おひさま』、8位『24時間テレビドラマスペシャル・生きてるだけでなんくるないさ』でも、ひたむきな“家族愛”をそれぞれのアプローチで表現した。また同率8位の『南極大陸』(TBS系)を筆頭に、“復興”というテーマでの作品も多く見られた。

 『ミタ』の驚異的な高視聴率で幕を閉じたといっても過言ではない、今年のランキング。近年は視聴者離れや海外ドラマの台頭により元気の無い印象が強かった日本ドラマだが、良質な脚本、出演者たちの熱気さえあれば、ドラマ史に名を残す名作を創り出せることを改めて実証した。来年も、今年以上の良質な作品群に期待したい。

 同ランキングは、ビデオリサーチ社(関東地区)による12月26日現在のデータで、連続ドラマは最高視聴率をもとにランキング化。

0 件のコメント:

コメントを投稿