素晴らしい・・・政治家にも見習って欲しいものです。
25日、福島県の川俣町公民館にて、飯舘村教育委員会が主催する「飯舘村の卒業式」が行われ、同式を企画した俳優の伊勢谷友介が、サプライズだらけの演出で、出席した約120人の卒業生たちを祝った。
同式に出席したのは、今年3月、東日本大震災ののちに発生した、福島第一原発の事故により避難を余儀なくされ、卒業式ができなかった飯舘村の幼稚園生(現小学1年生)や小学生(現中学1年生)ら、総勢120人の子どもたち。伊勢谷は「離ればなれになった村民の方々が一堂に会し、未来へ向かって元気を分かち合い、再会を約束する場となるような、スペシャルな卒業式にしたい」熱い思いを胸に自身が代表取締役を務める株式会社REBIRTH PROJECTの「元気玉プロジェクト」を通して資金を集め、多忙なスケジュールのなか準備を進めてきた。
子どもたち、ひとりひとりに卒業証書が手渡され、無事に卒業、卒園式が終了すると、突如ステージに伊勢谷が登場。浅野忠信、テリー伊藤、乙武洋匡、津川雅彦、香川照之、吉高由里子、はるな愛、藤原竜也、FUNKY MONKEY BABYS、今井絵里子、そして佐藤浩市と、たくさんの著名人から寄せられたお祝いのメッセージビデオ、現役小学生アーティストRifaのライブ、「飯舘村 卒園生、卒業式のみんな おめでとう!!」というメッセージを「ドラゴンボール」の悟空が呼びかけている漫画家の鳥山明直筆のイラストと、さまざまなプレゼントで列席者を楽しませた。
なかでも、この日一番の大きなサプライズは、岡本真夜の登場だった。東日本大震災後、多くの人を勇気づけた名曲「TOMORROW」を岡本が歌うなか、バックに流れたのは、大好きだった幼稚園や小学校での思い出の写真たちをまとめたスライドショー。原発事故以降、戻れなくなった校庭ではしゃぐ子どもたちの笑顔あふれる写真に、出席した保護者の多くが涙を拭った。
ラストには、なんとトナカイ姿に変身した伊勢谷が登場! 子どもたちと一緒に、「赤鼻のトナカイ」を歌い、「TOMORROW」を全員で合唱した。「元気玉プロジェクト」を通して、卒業式に賛同した支援者たち、リバースプロジェクトのスタッフ、「子どもたちに音楽の素晴らしさを伝えたい」という一心で、この日たくさんのバンドメンバーを集めたLINK RECORD、寝る間を惜しんで会議を続けた飯舘村教育委員会、そして伊勢谷。プロジェクトにかかわった全員の温かい思いが詰まった最高のクリスマスは、決して色あせることなく、飯舘村の子どもたちの胸にいつまでも残り続けることだろう。
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