こんな発言をする人が社長だから、ずぶずぶな関係を断ち切れないんじゃない?
引退会見からわずか4カ月。新年あいさつを兼ねた吉本興業の創業100周年記念プロジェクト発表会見の最後に飛び出した大崎洋社長の発言に、それまで華やかだった会見場の空気は一変した。
「時期尚早ではないか」という疑問はもちろん、暴力団関係者との交際を理由に、人気絶頂の中、芸能界を引退せざるを得なかったタレントの「復帰」を、本人の意思も確かめないまま、なぜ公の席で発言したのか。批判は承知の上だったとはいえ、その真意を確かめるため、この発言直後、大崎社長に取材した。
「(報道陣から紳助さんについて)質問が出ると思ったので、(先に)お答えした。吉本は良くも悪くも、門を叩いてから死ぬまで“吉本の子”という認識、“つながっている”ということをまずお伝えしたかった」とし、「不安がっているタレント仲間や社員にも(復帰させたい)気持ちは同じだと伝えたかった」と大崎社長は答えた。
会見後、高視聴率を上げていたレギュラー番組の打ち切りを迫られ、大損害を被ったテレビ各局からは「いまこの時期に何を言っているのか?」といった厳しい声が一様に上がった。「視聴者やスポンサーが許さないでしょう。何より、引退の理由は『暴力団との関係が切れないから』だった。簡単に復帰できるとは思えない」と在京キー局の関係者は大崎社長の発言に首をかしげた。
同社では6年前に社内にコンプライアンス推進委員会を設け、紳助さんも同委員である弁護士の面談を受けていたという。紳助さんの引退を受けて同社では、さらにコンプライアンスの内容を充実させ、再発防止に努めると発表した。
「一番重い処罰の引退をすることで、若い人たちも、そういう過ちを犯さないんじゃないかと思い、決断しました」。紳助さんの引退会見での言葉を、吉本興業はどう受け止めたのか。
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