辰(たつ)年生まれで名前にも「龍」の字が入る年男・濱田龍臣(11)。NHK大河ドラマ『龍馬伝』(2010年)で福山雅治演じる坂本龍馬の幼少役や実写版『怪物くん』(2011年)で市川ヒロシ役を演じたことで注目され、昇龍のごとく大きな飛躍が期待される子役の一人だ。新年早々の7日より劇場公開された日中合作アニメ『チベット犬物語~金色のドージェ~』(小島正幸監督)でも主人公の少年・テンジンの声を感情豊かに演じている。本人も「仕事と学校の勉強との両立、頑張ります」と気合が入る。
今や社会現象と呼ぶにふさわしい“子役”という存在。「すごいですよね~。(芦田)愛菜ちゃんとか、(鈴木)福くんとか、(加藤)清史郎くんとか。福くんにはまだ会ったことがないので、会ってみたいな」と少しはにかんで笑った濱田も、目の前の仕事に夢中で取り組んできた。『チベット犬物語』では膨大なセリフのアフレコに挑んだ。
同作は、中国のベストセラー小説を原作に、チベットの大草原でたくましく成長していく少年とチベット犬・ドージェの絆を描いた物語。『サマーウォーズ』などで知られるアニメスタジオ・マッドハウスが、中国最大の映画会社・中国電影集団とタッグを組み、中国政府の許可を受けて共同制作した、公式の劇場作品としては初めての日中合作アニメとなる。『MONSTER』『20世紀少年』などの人気マンガ家・浦沢直樹氏が自作以外の作品で初めてオリジナルキャラクターデザインを提供したことでも話題の作品だ。
「都会で暮らしていたテンジンが父親のいるチベットにやってきて、最初は草原の暮らしに戸惑ってオロオロしているんだけど、だんだん慣れて、成長していく感じを表現するのが難しかったです。チベット犬は大きくて怖そうだけど、背中に乗って走ったら楽しそうだなって思いました。チベット高原のきれいな景色もすごく迫力があって、ものすごく面白い作品になっています」
今年は水谷豊や安田成美らと共演した映画『HOME 愛しの座敷わらし』の公開(GW頃)も控える。昨年4月から5月にかけて、岩手県遠野市の「ふるさと村」で行った撮影を振り返り、「震災直後だったので(和泉聖治)監督も迷ったらしいんですけど、現地の方がぜひ来てくださいって言ってくれたという話を聞きました。遠野市には初めて行きましたが、すごく景色がきれいなところで、また行きたいなと思いました」。
小学生最後の年を楽しみたいという。学校の友達との話題はもっぱら「ゲームですね、(ニンテンドー)3DS。でもゲームで遊ぶのは1日30分。仕事と学校の勉強との両立、頑張ります」と話していた。
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