こんないい伝説が出る時点で、本当の人柄が分かるってもんだよね。震災の時の行動で、全て分かるよ。
過激な芸風で根強い人気を持つお笑い芸人、江頭2:50さんがネットに流れている自身にまつわる数々の「伝説」「名言」を事実ではないと否定した。
世間では「汚れ芸人」として知られる江頭さんだが、ネット上には江頭さんに関する「ああ見えて実は優しくて立派な人」的なエピソードや言葉がたくさんあり、江頭さんの話題が出るたびにコピペされていた。本人は、自分のイメージ向上が「迷惑」だったようだ。
■「車椅子の女の子に公園で毎日ネタ見せ」もウソ
2012年4月6日に放送されたネット番組「江頭2:50のピーピーピーするぞ!」で、江頭さん本人がこうしたネットの「伝説」について触れた。
一つ目は以下のようなものだ。ロケ中の江頭さんにサインを頼んだら、ロケ後、プロデューサーがやってきて、「めちゃイケ」レギュラー全員のサインが入った色紙をくれた。江頭さんが共演者に頼んで書いてもらったものらしい。しかし色紙には江頭さんのサインだけなく、その理由は「自分がサインすると価値が下がるから」ということだった――。
江頭さんのファン思いなところと、謙虚さが伺えるいい話だが、「ウソに決まってんだろ!」と否定。「もしロケ中にサインお願いしますっていう奴がいたら江頭アタックかますぜ。だってこれから戦争に行くんだぜ、空気読めよ!」と語る。
また、江頭さんに対して「面白くない」と言った病気の車椅子の女の子に「お前が笑うまでネタをやる!」と公園で毎日ネタ見せをしていたという感動的なエピソードについても、「気持ち悪いよ!これどんな映画のシナリオだよ!毎日公園でネタをやるほど暇じゃない!」。ウソだったようだ。
■出版社からは「名言集」の出版依頼来る
江頭さんが語った「名言」として特によく知られているのが、「生まれたときから目が見えない人に、空の青さを伝えるとき何て言えばいいんだ?こんな簡単なことさえ言葉に出来ない俺は芸人失格だよ」というものだ。これも「俺じゃないよ!違います!」。
さらに、「人間というのはワインと違い年を重ねるだけでは旨味はでない」という含蓄のある言葉も「家は酒屋だけどワインは嫌いなんだよ!ワインの喩えは作らない!」と自分の言葉ではないと語った。
こうしたウソの名言の「せい」で、テレビ局から「江頭さんの名言、凄く感動しました。番組で使わせて貰ってもいいですか」というオファーが来たほか、出版社からも「名言集を出したい」という話があったという。
そして、最近困っているというのが、小中学生の女の子からファンレターが届くようになったこと。「エガちゃんのことキモイと思ってたけど、名言を見てファンになりました」という内容なのだそうだ。
端から見ると、せっかくプラスに働いていたデマを否定するのはもったいない気もする。江頭さんも、否定することでファンが減ることは自覚しているが、「はっきり言ってやるよ!そんなファンいらねーよ!」と宣言。「俺は汚い!汚れだぜ!最低の男!」とあくまで裏表のない「汚れ」であることを強調していた。
数々の江頭さんエピソードが実はウソだったということはネットでも話題になり、ツイッターやニコニコ動画に多数のコメントが寄せられた。
「『空の青さ』が本人じゃないのはショックだ……」と落胆するものもあったが、「こうやって否定するのが江頭のいいところ」という見方や、「本当だって言うとキレイ芸人になっちゃう。複雑だな」「江頭にはいいイメージは営業妨害だからわざと嘘にしているのでは」という書き込みも多い。
江頭さんがウソだと言っても真偽に悩む人が多いようだ。「そんなファンいらねーよ!が今回一番の名言」という感想も寄せられていた。
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