舞台中心で活動してたんですね。これがガチの発言だったら、もう修復不可能だろうな。
6月8日(金)、渋谷ヨシモト∞ホールにて、レイザーラモンRGのイベントライブ「RG38歳の誕生日。38といえば38マイク。HG、漫才しようか。」が開催される。このライブ開催を知った相方・レイザーラモンHGが緊急会見を行った。
RGは5月4日に、同イベントの開催を発表。あるある一辺倒だったこれまでのライブ形式ではなく、相方との本格漫才を宣言し、ファンを驚かせた。このときRGは、「THE MANZAI」敗退や「伝説の一日」のネタ出番がなかったことなどをきっかけに漫才欲が出てきたことを告白。マネージャーに「漫才がしたいです」と告げ、相方を信じてこのライブ開催を決めたと語っていた。ところが、これを知ったHGは相方の勝手な行動に激怒。今回、急きょ反論の場を設けた。
お笑いナタリーの記事を広げたHGは、「勝手にイベント組まれて『漫才しよう』ってどういうことですか。僕は漫才する気はないですし、6月8日はほかの予定がすでに入ってるんです」とイライラ。「RGとは、お互いハードゲイとあるあるという方向性の違いもありますし、お互い好きなことをやるという関係が続けていければ良かったんですけど。それが、勝手にこっちの日にちをおさえて勝手に漫才って決めるのは納得いかないんで。僕にも考えがあります」と重い口を開いた。
「かねてから考えてたことがありまして。僕はハードゲイの傍ら役者業にも力を入れてまして、のちのちは俳優業を中心に活動していこうと思ってたんです。今回のような勝手なことをされるならもう解散をつきつけてもいいかなという思いです」と爆弾発言。RGとはまだ直接話し合いをしていないということで、「RGがナタリーさんの記事でそうやって勝手に発表すんだったら、僕もここで解散を言いますよ」と敵意をむき出しに語った。レイザーラモンとしての活動を改めて振り返ってもらったが「15年やってきて、HGのブレイクをきっかけに歯車が狂ったものの、お互いキャラとコントを中心にやってきたのに」と憤慨した様子のHG。RGが漫才をやりたいと言い出した理由について、相方としての意見を求めたところ「守りに入ってるんじゃないですか? 実は彼常々『営業で食べていきたい』『AB蔵やアバターの衣装を持っていくのがしんどい』って言ってたんですよ。漫才一本で営業で食べていけたら楽だという姿勢は、せっかくここまでやってきたあるあるを否定しているようで、とても残念ですね」と、これまでひそかに感じていた芸人としての不信感を明かした。
RGは取材で「最近ちょっとRGがHG超えちゃったところがある」と語っており、最近のあるあるプチブレイクをHGがどう見ていたのか率直な意見を求めると「コンビとしてとてもありがたかったです」と相方の活躍に対して素直に感謝。しかし「あまりに方向性が違いすぎて、一緒の舞台に立ってもピン芸人が2人いるみたいでした。ハードゲイと市川AB蔵のコラボネタはないですから。やりづらかったです」と溝を深めてもいたようだ。
それでも昨年2011年はRGの説得に応じて「THE MANZAI」に出場。RGは決勝に行けなかったことを悔しがっており、それを見たHGは「なんでそんなに悔しがっているのか。『THE MANZAI』なのに、38マイクの前にいる時間1分くらいでとても漫才とは言えないネタだったのに」と呆れていた。その予兆は以前からあったそうで、「営業でもダダスベりしたあと『結構ウケたな』とか言ってて。ちょっと……」と、価値観の違いが積み重なって今回の結論に至ったとのことだった。
今後は役者を目指すというHGは、6月8日も「役者のワークショップ」の予定があるとのこと。「2006年からいろんな舞台に立たせてもらっているんですが、ここまで本気で考えたきっかけというか、運命の出会いがありまして。塩谷瞬くんが主演で僕が2番手だった舞台があったんですけど、彼とは稽古終わってからも飲みに行ったり演技について熱く語ったり。今世間ではいろいろ言われてますけれども、芝居に対してまっすぐで熱い男で、芝居魂を持った男なので、活動休止という話が出て、応援してる男がいるぞとメールもしました」とまさかの名前が飛び出した。2人は2010年9月に東京グローブ座舞台「永遠の一秒」で初共演。戦死した特攻隊員が時空を超え、現代に生きる戦友と会う物語となっており、2人はその戦友を演じた。HGの現在の目標は「また彼と共演すること」。そのことを胸に頑張ってきたため、「互いにいろいろ乗り越えてまた共演したいと思ってるのに。こういうことを勝手にされるくらいなら、芸人を辞めて俳優に専念したほうが」と決意を新たにした。
ライブに本当に来るつもりがないのか再度尋ねたところ「今のところはワークショップに」と頑なに答えたHG。「漫才の可能性がゼロとは言えませんが、今はちょっと。行くにしても塩谷くんには一緒に来てもらいたいですね。あ、今ちょうど塩谷くんからメールが。内容は言いませんが、僕は彼を信じてます」と、まさかのメールに本人も驚き、運命の絆を改めて再確認していた。
ファンに対してメッセージを求めると「僕らのファンは漫才を求めてはいないと思います。解散を求めてはいないでしょうが、僕はこういう気持ちでいるということをわかってもらいたいです」と、悲しい顔を見せた。
この会見中、HGの隣には神妙な顔をしたスーツ姿の男性が同席。最後に誰なのかを聞いたところ、「吉本興業の俳優班の社員」とのことだった。
RG38歳の誕生日イベントをめぐって巻き起こったこのレイザーラモン解散騒動。果たして2人はこのまま解散してしまうのか。それとも、和解して漫才を見せてくれるのか。これまでお笑い界にさまざまな新風を吹き込んできた2人だけに、ファンのみならず周囲にも大きな影響を与えそうだ。ライブ当日まで彼らの動向に注目しよう。
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