ちょーっと、丑嶋のイメージからは違うけど、面白そうですね。
2010年10月に山田孝之主演で深夜枠にドラマ放映され、単行本400万部突破をしている真鍋昌平原作の「闇金ウシジマくん」が映画化されることがわかった。
本作は、10日で5割という、金融の最前線にして最底辺の闇金という非合法の世界を舞台に、後がない債務者たちを次々と追い詰めていく様を残酷なまでに克明に描く。今や、巷にあふれてしまった借金転落の債務者たち。彼らをリアルに描き、一見救いがないように見えるストーリーに「混乱の現代社会で強く生きろ」というメッセージが込められた「闇金ウシジマくん」。お笑いと化した政治、国の借金900兆、年間自殺者3万人。そんな時代だからこそ、必要とされているのは掛け値なしの本音のドラマ。
違法な金利でカネを貸し付ける闇金業者「カウカウ・ファイナンス」社長の丑嶋馨(山田)は、ある日、借金の回収で訪れたセレブたちのホームパーティーで、イベント系サークル代表のジュンと出会う。数日後、「カウカウ・ファイナンス」に、主宰するイベントの資金調達のため金を貸してほしいというジュンが現れる。
ドラマに引き続き、主人公のウシジマを演じるのは山田孝之。放映中の連続ドラマ「勇者ヨシヒコと魔王の城」や、『荒川アンダー ザ ブリッジ』(2012年2月4日公開)でさらなる境地を切り開いている山田は、7月に開催された第10回ニューヨーク・アジア映画祭で最も活躍が目覚ましい注目のアジア人俳優として、日本人で初めて第3回ライジング・スター・アワードを受賞。エンターテインメント・ウィークリー誌の2010年10月号では「世界が注目する10人の俳優」に選ばれた唯一の日本人だ。
本作のメガホンを取るのは、数々の大ヒットドラマをプロデュースしてきた山口雅俊。今回、満を持して映画監督に挑む山口監督は、暴力、脱力感、倦怠感にまみれた今の若者像を基調に、貧富の格差、教育格差、モラルの崩壊、日本的価値観の喪失など、資本主義ニッポンが生みだしたお気楽風情の有様とその裏に潜む弱肉強食の有様を、皮肉を込め、繊細かつ過激に表現する。
映画『闇金ウシジマくん』は2012年全国公開を目指しており、共演者発表にも期待したいところだ。
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