観ていないからわからないけど、役作り後悔しても、視聴者の評価が高いなら成功だよね。確かに見た目は弁護士っぽくはないけどね。
オリ★スタ読者1,000人が選ぶ『春ドラマ☆AWARD2012!!』で、3冠を獲得した『リーガル・ハイ』(フジ系)。主人公の偏屈&毒舌弁護士・古美門研介を演じ主演俳優賞1位に選ばれた堺 雅人に、作品やキャラクターへの想いを語ってもらった。
■「台本が非常におもしろい」!
楽しい刺激のある現場
――たまたまチャンネルを合わせて、古美門のハイテンションさにクギづけになってハマッたという声があるほど、とにかく古美門研介のキャラクターの吸引力は相当なものです。作り上げるまでに苦労されたことというのは?
堺 僕は特にないです。台本が非常におもしろいので、そこに応えられたらと。あとは監督の石川(淳一)さんと話し合いながら現場で作っていくことで、ああいうテンションの高さや子供っぽさ、芝居がかった感じになってきた。きっとあれが、古美門流の仕事の仕方なんだろうなと。
――古美門は最初、負け知らずの完璧な弁護士であり、完璧な人間なのかと思っていたら、徐々にいろいろと弱い部分が出てきて。回が進むごとに、広がりが出ているところも魅力かなと。
堺 僕も同じように思っていたんです。完全無欠の天才弁護士かと思いきや、実はそんなに強くはないんですね。古美門なりに必死な感じで。ハイテンションな部分にしても、弁護士は人のむき出しの悪意と向き合うところがある職業だから、自分を芝居がかったところに置いておいて、そうした部分に直接的に向き合わないようにするための彼なりの技術なのかもしれないと。
――リハーサルで何パターンも試したりしてるんですか?
堺 今回のドラマは2回ぐらいしかリハーサルをしないので、試せるのは1、2回ぐらいです。石川監督から出てくるイメージがすごくおもしろいので、“え、そんなことするの!?”って思いつつ楽しい刺激を受けながらやってみたり、自分で考えてやってみたり。入念なリハーサルという現場ではないですね。
■早口のキャラ設定に「後悔中」
最終回に向けての抱負も!!
――バイオリンを弾いたりとか、弁論以外に大変な部分というのは?
堺 いや、特には。やっぱり台詞ですよ。膨大な台詞量ですが、言葉に力があっておもしろいですからね。毎回、いただいた台本が読み物として、戯曲として本当におもしろい。だから棒読みでもいいから、観ている方に伝えようということはずっと考えてました。
――テンポよく。
堺 ん~、テンポは個人的な趣味です。別に誰も“早口にしろ”なんてひと言も言ってないですから。僕の俳優としての個人的な趣味でやってます。
――最初に台本を読んだときのインスピレーションからですか?
堺 理由は特にないです。なるべく早口でしゃべりたいと監督に言ったら、じゃあそれでと。
――あとから後悔したことは?
堺 今、ものすごく後悔してます(笑)。でも、しょうがないですもんねぇ。いや、どっかで(ペースを)落とそうかなぁ。8話あたりとか。
――そんな戦略的なことも考えつつ。
堺 回によって全然、雰囲気が違うので。7話でいちばん遊んでいて、8、9、10、11話と、どんどん遊べなくなってくるんです。でもね、ホントにおもしろいですよ。楽しみにしていてください。
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