2011年10月1日土曜日

『渡鬼』終了に橋田「感無量です」 全500回の平均視聴率20.6%

今の時代に、こんな視聴率が取れるドラマってなかなかないですよね。皆様、お疲れ様でした。


 1990年10月からスタートし、9月29日の放送で21年におよぶ歴史に幕を下ろした国民的ホームドラマ『渡る世間は鬼ばかり』(TBS系)。放送回数は10シリーズ・全500話(※単発含む)にのぼり、その全編を通した平均視聴率が20.6%という驚異的な数値を記録した。最終回を終え、脚本家の橋田壽賀子氏は「400字詰めの原稿表紙で3万2400枚書いたことになります」と、改めて大作の重みを実感。「視聴者の皆さんに支えられてここまでこられたのだと感無量です」と、万感の思いを語った。



同作は同局創立40周年記念番組としてスタート。岡倉大吉(藤岡琢也/宇津井健)と5人の娘やその家族の生活を通して、日々の暮らしの中で抱える問題や悩み、不安を問いかけ“渡鬼(わたおに)”の愛称で親しまれてきた。全シリーズを通じての最高視聴率は34.2%(1997年3月27日/第3シリーズ・最終話)を叩き出し、時代が流れても「家族の愛」を描くというテーマを一度もぶれることなく展開してきた。

延べ540時間の脚本を手書きで執筆してきた橋田氏は「最初に書き始めたころは、まさかこんなことになると思ってもみませんでした」と振り返る。一方、橋田とともに作品を支えてきた名物プロデューサー・石井ふく子氏も「出演者はもう本当の家族みたい」と時の流れを実感。「今の時代を捉えた作家からのメッセージを素直に描いてきました。優しさ、思いやりを込めた作品を愛してくださった方々がたくさんいらっしゃるということはとても嬉しいことです。本当にありがとうございました」と、感謝の言葉で締めくくった。

最終話は平均視聴率22.2%、瞬間最高視聴率25.0%と高視聴率をマークし、今クールの民放の連続ドラマで20%を超えたのは同作のみ。えなりかずき演じる長男・眞の“結婚”や、アメリカに住んでいた姑役の赤木春恵が6年ぶり、孫娘の上戸彩も4年ぶりに登場するなど、泉ピン子らレギュラーメンバーに加え懐かしい面々が顔をそろえ有終の美を飾った。

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