フロントと現場が一体になってないっていうのは、監督の解任劇で分かったからねー。不思議でもないな。
中日ドラゴンズのリーグ優勝祝勝会での坂井克彦・球団社長の様子が「哀れでならない」などとネットで話題になっている。
坂井社長は選手とおそろいのTシャツを着て2011年10月19日未明に開かれたビールかけに参加した。しかし、そばに寄ってくる選手はいず、Tシャツは乾いたまま。一人ぼっちの坂井社長が、自分で自分にビールかけをする様子がテレビで流れた、というのだ。
■開始2分たってもTシャツは濡れていなかった
ドラゴンズはチーム75年の歴史の中で、史上初の2年連続リーグ優勝。しかも、1位と10ゲーム差からの逆転優勝ということもあり、ビールかけはヒートアップ。選手会長の森野将彦内野手が、スタートの合図を出す前にビールかけが始まるというフライングもあった。この模様はテレビで生中継された。
選手達は、優勝の喜びで狂喜乱舞しながらビールを噴出。あっという間に落合博満監督含め全員がずぶ濡れ状態となった。開始2分後くらいに、カメラは坂井社長に向いた。フロアの真ん中あたりにいるのだが、Tシャツは乾いていて選手達とは対照的。しかも、周辺に空間ができていて、誰かが近づいたという形跡がなかった。
するとビール瓶を右手に持っていた社長が、ビールを自分の左手にかけ始めたように見える光景が出現。ネットでは「中日・坂井球団社長、ひとりぼっちのビールかけ」などとちょっとした騒ぎになった。
坂井社長といえば11年10月18日の対横浜ベイスターズ戦でリーグ優勝を決めたとき、ベンチからロッカーへ引き上げようとする落合監督に対し、右手を伸ばして握手を求めたものの、落合監督が応じなかった、としてネットで話題になっていた。実は坂井社長に対し、11年9月からネットで「解任要求しよう」、といった呼び掛けが行われていた。
■巨人戦に敗れてガッツポーズ?
きっかけになったのは11年9月6日に3対5で敗れた巨人戦。なんと坂井社長がガッツポーズを出した、というのだ。これはスポーツ各紙が報じていて、球団社長としてはあるまじき行為に選手達がフロントへの不信感を強めた、などと書かれている。
落合監督の解任を発表したのが9月22日。首位・ヤクルトに4・5差に迫り4連戦を本拠地で戦うことになった前日だ。さらに、リーグ争いの首位に立った10月6日、コーチ陣の大量解雇を発表している。「まるで優勝させたくないようだ」などとファン達が騒ぐことになった。
今回の「1人ビールかけ」を見てネットでは、
「まあ、選手と監督に嫌われてるからな」「どのツラ下げて会場に来たんだよ」「因果応報自業自得」などとビールかけで無視されるのは「当然」とする意見も出ているが、
「切なすぎるから許してやれよ」
などという擁護の書き込みも出ている。
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