2011年10月30日日曜日

緊急連絡から心遣いへ… ギフト電報続々

挙式や葬儀で電報もらっても、眠ったままだなあ・・・手元に残るんだけどさ。


 古くは緊急連絡、近年では挙式や葬儀などで利用されている電報。キャラクターぬいぐるみやプリザーブドフラワーが付いた商品はこれまでにもあったが、昨今ではさらに利用価値の高いギフトへと進化を遂げている。NTT東日本は今年よりフォトアルバムやアロマキャンドル、化粧筆などが付いた“ギフト電報”を展開。記念日での利用はもちろんのこと、ちょっとしたお礼にも利用できる点が特長だ。


◇人気ブランドともコラボした“ギフト電報”

 NTT東日本が今年から始めたのは人気ブランドとのコラボギフト電報。ジュエリーブランド・4℃のジュエリーボックス(税込1万500円+電報代・数量限定)や北欧インテリアショップ・イルムスのフォトアルバム(同3675円+電報代)を新たに展開したほか、ローズの香りがするキャンドルフレーク(同3150円+電報代)、化粧用の熊野筆(6825円+電報代)も数量限定で発売し好評を得ている。

 「5月の母の日はこれまでプリザーブドフラワーを選ぶ方が多かったのですが、今年は『イルムスフォトアルバム』を指名買いされる方が多かったです。お花以外の選択肢としてお客様に選んでいただけたのだと思います」と同社。手頃な価格や、午後7時までに注文すれば当日配送できるスピード感が支持され、誕生日や記念日のサプライズギフトとして利用する人が増えているという。

◇メール文化だからこそ 電報の“今”

 1869年(明治2年)よりスタートした電報事業は、一般家庭に電話が普及する前は緊急連絡用に使われてきた。電話やファックスが普及すると、今度は祝電・弔電へと用途が移り変わった。電電公社がNTTになった1985年には、台紙から音楽が流れる『メロディ電報』がスタート。以降はおし花、刺繍、ぬいぐるみなど、さまざまな商品を展開していく。

特に、2005年に登場した『プリザーブドフラワーDENPO』は、携帯やパソコンのメールで手軽に連絡できる時代だからこそ“心を伝えるアイテム付き”という点が評判に。当初は数量限定商品だったが、今では定番商品のひとつになった。

また、ネット&メール文化が発達した今では、電報の文字にも顔文字が多く使われるようになり、同社も「電報で利用可能な顔文字をメッセージ例に使用したり、電話での受付においてお客様にご案内させていただくようになった」という。

 同社は現在、公式サイトでインターネットドラマ『電報日和』を配信。電報のさまざまな利用法を消費者に訴求している。

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