実写化する前は、絶対に失敗すると思ってたけど、大成功でしたね。映画もヒットするといいですね!
2010年に放送されたドラマ「怪物くん」の劇場版となる『怪物くん』(11月26日公開)の完成披露試写会が10月13日、東京ドームシティホールで行われ、出演者の大野智、松岡昌宏、八嶋智人、川島海荷、上島竜兵、濱田龍臣、稲森いずみ、鹿賀丈史と、中村義洋監督が登壇。出演者は、あたかもスクリーンから飛び出してきたかのように、劇中の衣装と特殊メイクで現れた。大野は怪物くんの口癖「うるさーい!」の叫びとともに象に乗り登場し、期待を裏切らない演出で約1700人の観客を沸かせた。
本作で映画単独初主演を果たす大野は、作品の出来栄えを問われ、「スケールのでかさにびっくりだし、絵が綺麗ですね」と淡々とコメント。その様子に、事務所の先輩・松岡は吹き出し「酔っ払ってんのか?」、八嶋からは「素顔の(怪物くんを演じていない)大野さんは冴えないですね」と突っ込みが入り、大野はたじたじ。テレビシリーズ、映画と、悪魔界のプリンスであるデモキンを演じた松岡。劇中では全く笑みを見せないデモキンを演じているが、大野や八嶋のやりとりには、思わず「デモキンは(設定では)笑ってはいけないんですけど、横にいるバカ王子(大野)に笑ってしまった」と苦笑い。
本作を脇から支える重要なキャラが、怪物ランドの王子・怪物くん(大野)のお供であるドラキュラ、オオカミ男、フランケン。話す時に語尾に「~ザマス」がつく、ドラキュラを演じる八嶋は、本作の魅力について「坊ちゃん(怪物くん)のわがままに我々が毎回翻弄されつつも一歩成長する。これ、『寅さん』みたいじゃないですか?(笑) だから毎年やっていこうじゃないかと」と提案すると、会場の怪物くんファンたちからは拍手が起こった。語尾に「~でガンス」をつけて話すオオカミ男を演じる上島は、本作を「非常にファンタスティックで、グレイト!」と語った後、「老若男女、子供から大人まで楽しめる作品」という紹介をかみまくり、ぐだぐだな挨拶で終わってしまった。
本作の舞台は架空の国である“カレーの王国”。ロケを行ったインドのジャイプル市で、大野が嵐のメンバーにガンジーの像を買っていたというエピソードが明かされた。大野の姿を目にした八嶋は「優しいなあと思いつつ、もらった方は迷惑じゃないかなと思った」と本音を言うと、大野は「本当に要らねえと言われた」と明かした。カレー王国の姫ピラリを演じた川島は、豪華な衣装を身にまとい、「(ドラマの)ウタコはシンプルな服装でメイクに時間が全然かからなかったんですけど、今回は装飾品も多く、(イヤリングで)耳たぶも痛い」と苦労をのぞかせた。カレー王国の王子カーを演じた濱田は、怪物くんの魅力を「すごいわがままだけど、ピンチの時は頼りがいのあるお兄ちゃんみたい」と話すと大野からは笑みがこぼれた。撮影の合間には、大野が川島や濱田にクイズを出したりと仲の良さを深めたようだ。
個性豊かなキャスト陣に、中村監督は「監督として、(こんなに)キャストに頼れる楽な舞台挨拶は初めて」と安心しきった様子。画面から怪物くんの手足が飛び出す迫力の3D映像で、見る者を圧倒。最後に大野は「3Dもありますし、ドラマになかったぐらい、手も足も結構伸びてる。今回は、わがままがテーマ。わがままの仕方はいっぱいあるんだなあと感じた。映画公開までまだまだありますけど、宣伝しろや!」と、最後は得意のわがままで作品をアピールした。
本イベントには、原作者の藤子不二雄Aも出席し、本作の門出を祝いに駆けつけた。前売券の売り上げが2日間で異例の10万枚を突破し、公開前から大きな期待が寄せられている本作。ドラマから“怪物くんワールド”を作りあげてきたレギュラーメンバーのほか、映画では上川隆也、北村一輝らが出演し、本作を盛り上げる。怪物くんのように首を長くして公開を待っていよう。
0 件のコメント:
コメントを投稿