顔芸だけじゃなくて、ちゃんと努力してるのがわかるから好感度も高いよね。
“本業”のものまねにとどまらず、最近は女優業などにも進出しているタレントの福田彩乃さん。ローラや吉高由里子などのものまねで一躍人気者となった福田さんだが、お茶の間を魅了する彼女のものまねの原点は、意外なところにあった。
「昔からものまねをすることが大好きでよくやっていましたね。幼稚園のころ、テレビで『フルハウス』というアメリカのコメディ・ドラマが放送されていて、ミシェルという女の子が出ていたんです。私はそのミシェルになり切って、幼稚園の先生に『私のこと、ミシェルって呼んで』なんて言っていました」
子供のころからものまねが得意で、周囲を楽しませていた福田さん。だが、芸能界へのあこがれが元々強かったわけではないという。「高校生のころはやりたいことがはっきり見つかっていなくて、勉強もそんなに得意じゃないから、大学に行きたいとも思わなかった。お金を貯めて、本当に自分のやりたいことを見つけようと思っていました」
地元・愛知県の自動車メーカーに派遣OLとして勤務していた福田さんに転機が訪れたのは、2009年春。前年の「リーマン・ショック」が原因で、解雇の憂き目に遭う。「そのころはそのころで仕事もプライベートも本当に充実していて、『このまま時が流れてくれたら』とさえ思っていたんですが……」。失業に追い込まれ、新たな仕事を探していたところ、偶然自宅のパソコンで、現在の所属事務所が全国オーディションを開催するという情報を目にする。「一緒にパソコンを見ていた友人が『受けてみたら』と背中を押してくれて」、就職活動の一環としてオーディションの受験を決意した。
オーディションでは、長澤まさみさんなどのものまねを披露し、3万人余りの中からバラエティ部門賞を受賞。「失業中だったので、『就職したい』というのが1番の願い。オーディションでは『私はここに就職するぞ!』という思いで、力を出し切りました(笑)。そういった意味でも、私のものまねの原点は長澤まさみさんですね。この業界に入るきっかけを与えてくれましたから」
芸能界入り後は、カラオケ居酒屋のアルバイトを掛け持ちする生活が続いたが、昨年ごろから、ローラや吉高由里子、綾瀬はるかなどのものまねで人気に火が付き始める。今では、バラエティ番組を中心に引っ張りだこの存在だ。
「私がものまねをするのは『魅力的な女優さんだな』『素敵な女性だな』と思う方ばかり。『そんな女性に私も近づきたい』という願望が、ものまねという形になっているんです」
ものまね以外にも活動の場は広がっている。10月11日スタートのフジテレビ系ドラマ『結婚しない』(毎週木曜22時~)では、女優として本格デビューを果たす。
「だんだん視野が広がってきて、『こういうお仕事も楽しそうだな』とか『こういうこともやってみたいな』と、いろんなことに興味が沸いてきました。これからは、演技のお仕事や音楽のお仕事など、今までやったことのないお仕事にも積極的に取り組んでいきたいと思っています」
誰にもまねのできない、多彩な魅力を持つタレントになる日も近そうだ。
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